
琉球列島に生息するクビワオオコウモの生態と保護
IBRGでは特に、琉球列島の固有種であるクビワオオコウモリ(Pteropus dasymallus)の生態解明を目的とした研究を多く行なってきました。多様な観点から本種の生態研究を行い、農業従事者と本種との間の軋轢が長い間続いていることが明らかになりました。人間との軋轢は、その他の本種の生存を脅かす要因(異常気象、外来種など)などともに、この可愛い旧熱帯区のコウモリ達に深刻な被害を与えています。

本活動は、” journal Mammal Biology(哺乳類生物学)”にカバーされた他、 国際的な自然保護組織である”IUCN(International Union for the Conservation of Nature)"により日本のオオコウモリ類のアセスメントを行うよう依頼されました。
Vincenot C.E., Collazo A.M., Russo D. The Ryukyu Flying Fox (Pteropus dasymallus) - A Review of Conservation Threats and Call for Reassessment. Mammalian Biology, Volume 83, Issue 4, Pages 71–77, March 2017.
Vincenot, C. 2017. Pteropus dasymallus. The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T18722A22080614.

Electronic copies of academic papers mentioned here can be provided upon request.
なお、本プロジェクトは、下記団体の支援のもと行なっています。


